ニュージーランドでワーキングホリデーを始めてから、休日や仕事終わりにバーへ行く機会が増えました。お酒を楽しむ文化は日本と同じようにありますが、実際に足を運んでみて驚いたのは「ビールばかりで、果実系のカクテルがほとんどない」ということです。日本の居酒屋やバーであれば、カシスオレンジやファジーネーブル、カンパリ系など、果物を使った甘めのカクテルが豊富に揃っていますよね。しかし、ニュージーランドではそのようなメニューを探すのは意外と難しいのです。
今回は、ニュージーランドのバー文化と日本との違い、なぜ果実系カクテルが少ないのかを実体験を交えて紹介していきます。
ニュージーランドのバーは「ビール文化」が主流
ニュージーランドといえばワインが有名ですが、日常的に飲まれているお酒の中心は圧倒的に「ビール」です。特にクラフトビールの種類が豊富で、ローカルブルワリーごとに個性あるビールが揃っています。バーに入ると、ずらりと並んだタップ(ビールサーバー)が目に入り、その数に圧倒されるほど。
また、メニューを開いてみると、IPAやラガー、ペールエール、スタウトなど多彩なビールの種類が並んでおり、ビール好きには天国のような環境です。しかしその一方で、日本の居酒屋感覚で「果実系カクテルを頼もう」と思っても、ほとんど見当たりません。
果実系カクテルが少ない理由
なぜニュージーランドのバーにはカクテルが少ないのでしょうか。調べたり現地の人に聞いたりして分かったのは、以下の理由です。
- 「飲む=ビールやワイン」という文化
日本では飲み会や居酒屋文化の中で「甘いお酒」や「飲みやすいカクテル」が多く提供されますが、ニュージーランドではシンプルに「ビール」か「ワイン」が基本。カクテルはあくまで特別な場で楽しむものという位置づけです。 - バーごとの専門性の違い
日本の居酒屋は幅広くメニューを揃える傾向がありますが、NZのバーは「ビールバー」「ワインバー」など専門性を持つ店が多いため、果実系カクテルの需要自体が少ないのです。 - オペレーションの簡素化
果実を使ったカクテルは仕込みや材料が必要で手間もかかります。一方、ビールやワインは注ぐだけで提供できるため、効率的な運営を好むNZのバー文化に合っているといえます。
実際に探してみたけど…
私自身、日本でよく飲んでいたカシスオレンジやカルーアミルクのような「甘めの一杯」が恋しくなり、何軒かのバーで探してみました。しかし、出てくるのはジントニックやラムコークなどの定番カクテルが中心。果実系を全面に押し出したカクテルは本当に少なく、「甘い系が飲みたい人にとってはちょっと物足りない」と感じる場面が多いです。
一部のカクテルバーやホテルバーなど、こだわりのある場所ではフルーツを使ったカクテルも楽しめます。ただしそうしたお店は料金もやや高めで、普段使いというよりは「特別な日」向けといった印象でした。
日本とニュージーランドのバー文化の違い
この経験を通して感じたのは、日本とニュージーランドの「お酒に対するスタンスの違い」です。
- 日本の居酒屋 → 誰でも楽しめるように、ビール・日本酒・焼酎・果実酒・カクテルと幅広く用意。
- ニュージーランドのバー → 基本は「ビールかワイン」。それ以外はオプション扱い。
つまり、日本は「みんなでワイワイ楽しむための多様性」を重視し、NZは「質の高いビールやワインをじっくり味わう」ことを重視しているのだと思います。
これからバーに行く人へのアドバイス
ニュージーランドでバーに行く予定のある方へ、ちょっとしたアドバイスを。
- 甘いカクテルを飲みたいなら → 最初から「cocktail bar」や「cocktail lounge」と書かれている店を探すのがおすすめ。
- ビールが苦手でも → フルーティーなIPAや軽めのラガーなど、比較的飲みやすいビールを選ぶと意外と楽しめます。
- 飲み方を変える → NZではサイダー(リンゴ酒)も人気で、果実系好きの人にはぴったり。カクテル代わりに試すのもありです。
まとめ
ニュージーランドのバーに行ってみると、日本のように果実系カクテルが豊富に揃っているわけではありません。その代わりに、クラフトビールや地元産ワインが驚くほど充実しています。
「カクテルがない」とがっかりするよりも、「NZらしいお酒文化を味わう」という気持ちで楽しむと、より現地の暮らしに溶け込めるかもしれません。
日本の居酒屋文化に慣れている人ほど、最初は驚くかもしれませんが、それもワーホリや海外生活ならではの発見のひとつ。ぜひ一度、ニュージーランドのバーでクラフトビールやワインを試してみてください。
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