ニュージーランドでの生活にも、そろそろ慣れてきた。
シェアハウスの暮らし方、スーパーの買い物、バイトのルール。
どれも最初は手探りだったけど、今はだいぶ慣れて「これが日常なんだな」って思えるようになってきた。
でも。
どうしても慣れない、いや、慣れたくない相手がひとついる。
火災報知器。
この国、火災報知器がマジで元気すぎる。
しかも元気すぎるくせに、意味わからんタイミングで全力で鳴りやがる。
■フライパンでちょっと煙出しただけで大騒ぎ
日本にいた頃、火災報知器が鳴った経験なんてほとんどなかった。
せいぜい誤作動で「ピッ」と音が鳴るくらいで、日常生活でいきなり警報音が響くなんてことはまずなかった。
こっちに来て、それが日常になった。
ある日の夜、夕飯を作ろうと思ってフライパンを熱して、ちょっと炒め物をしていたら
ほんの少し煙が上がった瞬間に「ピーーーーーーー!!!!!」
いや早すぎるって。
火も出てないし、焦げてもない。ただ炒めてただけ。
それでもこの家の火災報知器は、全力で騒いでくる。
しかも、一つが鳴ると全部が鳴る。
連動型らしく、リビング、キッチン、廊下、ベッドルームまで。
一気に家中がコンサート会場。
そして止め方が分かりにくい。
うちわで扇ぐとか、窓を全開にして煙を外に逃がすとか、
天井のボタンを押すとか、まるで火災報知器と戦う儀式。
「料理 → 鳴る →対処 → 疲れる」というルーティン、もう嫌です。
■何もしてないのに鳴る。は?何事?
さらに意味が分からないのが、何もしてないのに鳴ることがあること。
キッチンで料理してない、誰も煙出してない、窓も開いてる、エアコンもついてる。
なのに――
ピーーーーーーー!!!!!!!
「いや何で?」って本気でなる。
一瞬、火の気でもあるのかと思って家中を見回しても、なにもない。
もちろん焦げた匂いもゼロ。誰かがスプレーを使ったわけでもない。
完全なる誤作動。
ニュージーランドの火災報知器、“気分”で鳴ってる説あると思う。
■深夜2時、突然の大音量
中でも一番勘弁してほしいのが、夜中にいきなり鳴るパターン。
最初に体験したときは、心臓止まるかと思った。
真夜中、完全に寝てる状態で、いきなり「ピーーーーーーー!!!!」が全力で鳴る。
しかも連動して家中全部。
ベッドから飛び起きて、何が起きたのか分からず、暗闇の中でパニック。
「火事?逃げなきゃ?」って思ってたら、ルームメイトが一言。
「ああ、また誤作動だわ」
いや、慣れすぎ。
みんな一瞬で布団に戻るし、誰も騒がない。
NZ人にとっては日常らしい。
こっちは心臓バクバクなのに。
それ以降、夜中に鳴ってももう慌てないけど、
起こされるのは本当にうざい。
毎晩じゃないけど、たまにあるってだけで精神にくる。
■なぜこんなに鳴るの? →「煙感知式」が原因
少し調べてみたら、NZの火災報知器は「煙感知式」が主流らしい。
日本だとキッチンは「熱感知式」が多いから、少し煙が出ても問題ないけど、
NZは煙にめっちゃ敏感なタイプが使われている。
そして建物の構造上、すべての報知器が連動しているから、一つ鳴ると全部鳴る。
つまり、
- フライパンの煙
- 湯気
- スプレー
- よく分からない空気の流れ
これ全部、**火災報知器にとっては「緊急事態」**らしい。
■まとめ:NZの火災報知器とは、静かな日常を乱すサウンド爆弾
ニュージーランドの火災報知器、本当にうるさい。
もちろん安全のために必要なのは分かってる。
でも、「過保護すぎるやろ!」って突っ込みたくなるレベル。
料理しても鳴る、何もしてなくても鳴る、夜中でも鳴る。
日常生活にずっとついて回るサウンド爆弾。
ワーホリでNZに来る人、火災報知器との戦いは避けて通れません。
でもこれも含めて「NZあるある」だと思えば、ちょっとだけ愛せる…かもしれない。
たぶん。
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