〜日本と比べて”焦り”がないこの国の空気感〜
ニュージーランドにワーキングホリデーで来て、気づけばもう4ヶ月近く。
この国で過ごすうちに、ずっと不思議に思っていたことがある。
「なんでこの国の人って、みんなあんなに穏やかで、ニコニコしてるんだろう?」
そして、ふと気づいた。“焦り”や”急かされる感じ”が、日本より圧倒的に少ない。
街を歩いてても、バスを待ってても、みんな笑顔
ニュージーランドの首都・ウェリントンで生活していると、街を歩くだけで実感する。
レジの人が笑顔で話しかけてきたり、道ですれ違う人が「Hi!」ってほんとにたまにだけど挨拶してきたり。
日本だと電車内は無言だし、店員さんと会話することもあまりない。
でもこっちでは、ちょっとした雑談が当たり前のようにあるし、店員さんも心から楽しそうに働いてるように見える。
もちろん、全員がいつもニコニコしてるわけじゃないけど、
それでも、「心に余裕がある人」が多いように感じる。
日本と何がちがうの?「幸せそう」に見える理由
① 仕事やお金より、“今”を大事にする空気
ニュージーランドでは、「生活の質」や「自分の時間」をとても大切にする人が多い。
たとえば、
- 夕方5か6時頃にはお店も職場も閉まるところが多い
- 土日はしっかり休む
- 多少給料が安くても、働きすぎないことを優先する人も多い
日本では「もっと稼がなきゃ」「もっと頑張らなきゃ」と無意識に思っていたけど、
ここでは「今日は天気がいいね〜」「週末は友達と山登りに行くよ〜」っていう話がよく出てくる。
仕事やお金のために生きてる感じじゃなくて、「暮らしそのもの」を楽しんでる人が多い。
② 人と比べない、競争しすぎない社会
日本では、小さい頃から「周りと比べる」文化がある。
成績、進学、就職、SNSでの発信…。
良くも悪くも、「他人と比べて自分はどうか」が基準になりやすい。
でもニュージーランドでは、「自分は自分、他人は他人」という価値観が当たり前。
- 高級車に乗ってる人もいれば、自転車通勤の人もいる
- 大企業で働いてる人もいれば、趣味を仕事にしてる人もいる
- ファッションも自由、ライフスタイルもバラバラ
その多様性が受け入れられているからこそ、「自分のペースでいいんだ」って思える空気がある。
③ 小さなことでも「ありがとう」「You’re good!」を言い合う文化
個人的にすごく好きなのが、この国の「ポジティブな言葉が飛び交う日常」。
- お会計を済ませただけで「Thanks so much!」
- ドアを開けてあげると「You’re awesome!」
- すれ違いざまに「How’s your day going?」
最初は戸惑ったけど、今ではこういう会話のひとつひとつに救われている。
言葉に出す優しさって、思っている以上に人を元気にしてくれる。
それでも、“完璧な楽園”ではない
ここまで読むと「ニュージーランド最強じゃん!」って思われるかもしれないけど、もちろん課題もある。
- 給料がかなり高いわけではない
- 家賃は高騰していて、物価も安くはない
- サービスの質がゆるすぎてストレスを感じることもある
でも、それでも”幸せそうに見える人”が多いのは、たぶん「完璧を求めすぎない」から。
「足りないものがあっても、今あるものを楽しむ」っていうマインドが、この国にはある気がする。
日本で感じてた「焦り」がすーっと抜けていく
私自身、日本にいたときは毎日なにかに追われていた気がする。
「もっと頑張らなきゃ」
「早く結果を出さなきゃ」
「周りに遅れちゃいけない」
でもニュージーランドに来て、「今の自分で十分」って思える瞬間が増えた。
焦らなくてもいいし、完璧じゃなくてもいい。
そう思えるだけで、こんなにも心が軽くなるんだなって。
まとめ:焦らない国で見つけた、本当の「幸せ」
ニュージーランドに来て、目に見える豊かさよりも、心の豊かさに気づかされた。
- 穏やかに笑う人たち
- 無理しない働き方
- 比べすぎない空気
- 感謝や挨拶を大事にする文化
日本の良さももちろんたくさんある。
でも、もし最近ちょっと疲れていたり、「なんでこんなに焦ってるんだろう」と思ってる人がいたら、
この国の空気を一度吸ってみてほしい。
きっと、自分を追い込みすぎなくても大丈夫って思えるから。
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