はじめに
ニュージーランドに来てから、会話の中でやたらと耳にする単語があります。
それが “Sweet”。
日本語で「スイート」といえば「甘い」という意味がすぐに思い浮かびますが、ニュージーランドで聞く“Sweet”は、甘さとはほぼ関係ありません。
むしろ会話の相槌や返事として使われるスラング的な表現で、日常会話のあちこちに登場します。
この記事では、ニュージーランド英語での“Sweet”の意味、使われ方、実際に体験したエピソードなどを交えて解説します。
“Sweet”の基本的な意味
英語の辞書的には“Sweet”は以下のような意味があります。
- 甘い(味や香り)
- 可愛い、優しい
- 心地よい
しかしニュージーランドでは、これらの意味から派生して、「いいね!」「OK!」「わかった!」というポジティブな返事として使われることが多いです。
ニュージーランドでの“Sweet”の使われ方
1. 「いいね!」の意味
何か良い知らせや提案を聞いたとき、ニュージーランド人はよく“Sweet!”と答えます。
例:
A: “I got us some tickets for the game this weekend.”(週末の試合のチケット取ったよ)
B: “Sweet!”(いいね!)
この場合、“Awesome”や“Cool”に近いニュアンスです。
2. 「OK / わかった」
相手の依頼や指示に対して「了解」という軽い返事としても使われます。
例:
A: “Can you send me that file later?”(後でそのファイル送ってくれる?)
B: “Sweet.”(わかった)
ニュージーランドでは、この使い方がかなり多い印象です。
3. 「完璧」「問題ないよ」
何かがスムーズに解決したときや、予定通りに進んでいるときにも“Sweet”が登場します。
例:
A: “I’ve booked the table for 7 pm.”(夜7時にテーブル予約したよ)
B: “Sweet as!”(完璧!)
この“Sweet as”はニュージーランド独特の表現で、「めっちゃいい!」「最高!」という意味になります。
初めて聞いたときの戸惑い
私がニュージーランドに来て間もない頃、シェアメイトと話してる時に相槌みたいな感じで初めて聞いて驚きました。
「え?私が甘い?(笑)」と一瞬混乱。
でもその後も何度も同じ場面で“Sweet”を聞き、やっと「OKってことか!」と理解しました。
“Sweet as”はNZ英語の象徴
ニュージーランド英語といえば“Sweet as”という表現が有名です。
この“as”は「〜のように」という意味ですが、後ろに何も続けずに使うのがNZ流。
直訳すると「甘いように…」ですが、意味は「最高!」「完璧!」。
日本語にすると違和感がありますが、地元の人が言うととても自然で、フレンドリーな響きがあります。
日本語にないニュアンス
日本語の「OK」や「いいね」よりも、ニュージーランドの“Sweet”にはちょっとした温かみや軽快さがあります。
単なる同意だけでなく、「それはいい感じだね」という雰囲気も含まれていて、会話を明るくしてくれる言葉です。
私が“Sweet”を使うようになったきっかけ
最初はただ聞き慣れない単語として受け取っていましたが、仕事や友人との会話で毎日のように耳にするうちに、自然と口から出るようになりました。
たとえば、職場で注文が通ったときに「Sweet.」、友達と予定を決めたときに「Sweet as!」。
今では日本語で言う「よし!」に近い感覚で使っています。
覚えておくと便利な“Sweet”のバリエーション
- Sweet! → いいね!OK!
- Sweet as! → めっちゃいい!最高!
- Sweet, bro. → OK、兄弟(友達同士で)
- Sweet, mate. → 了解、友よ(カジュアルなニュアンス)
まとめ
- “Sweet”はニュージーランドでは「OK」「いいね」「完璧」という意味で日常的に使われる
- “Sweet as”はNZ英語特有で「最高!」の意味
- 日本語の「いいね」よりも軽快でポジティブな響きがある
- 日常会話に取り入れると、一気にローカル感が増す
ニュージーランドに滞在していると、この“Sweet”は避けて通れない単語です。
英語学習というよりも、ニュージーランドの文化に溶け込むためのキーワードとして覚えておくと、会話がぐっと自然になります。
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