ニュージーランドにワーキングホリデーや旅行で訪れると、街中や職場、カフェなどあらゆる場面で耳にするフレーズがあります。それが「No worries(ノーウォーリーズ)」です。
英語学習者からすると直訳は「心配ないよ」ですが、ニュージーランド(NZ)ではもっと広い意味と使い方が存在します。この記事では、NZ生活で頻出する「No worries」の本当の意味、使われる場面、返事の仕方まで詳しく解説します。
1. 「No worries」の直訳とニュアンス
直訳すると「心配ないよ」「大丈夫」という意味ですが、ニュージーランドではお礼への返事、軽い謝罪への返事、会話の締めなど、非常に幅広く使われます。
日本語に置き換えると「いいよいいよ」「大丈夫だよ」「気にしないでね」くらいの柔らかいニュアンスです。
オーストラリアでもよく使われますが、NZではさらに日常に溶け込んでいます。
2. よく使われる場面と例文
(1) お礼への返事
場面:お店で「Thank you」と言われたとき。
例文:
- A: Thank you for helping me.(手伝ってくれてありがとう)
- B: No worries!(全然いいよ!)
日本なら「どういたしまして」に当たりますが、よりカジュアルで温かい響きがあります。
(2) 軽い謝罪への返事
場面:レジで順番を間違えて並んでしまったときや、ぶつかってしまったとき。
例文:
- A: Sorry, I didn’t see you.(ごめん、見えてなかった)
- B: No worries.(大丈夫だよ)
「気にしてないよ」という優しい返事として使われます。
(3) 会話の締めや別れ際
場面:やり取りが終わったあと。
例文:
- A: I’ll send you the details later.(詳細は後で送りますね)
- B: Okay, no worries.(了解、よろしく)
ここでは「問題ないよ」という意味で使われています。
3. 「No worries」と似た表現の違い
- No problem
→ 意味は近いですが、若干事務的・カジュアル度が低め。 - It’s all good
→ よりニュージーランドっぽいラフな言い回し。「全然大丈夫」という感覚。 - Sweet as(NZスラング)
→ 「完璧!」「OK!」というニュアンス。No worriesと一緒に覚えると会話が自然に。
4. ワーホリ生活で感じた「No worries」文化
ニュージーランドで暮らしていると、No worriesを通じて人の優しさとおおらかさを実感します。
職場でミスをしても、相手が「No worries」と笑顔で返してくれると、緊張がほぐれることも多いです。
これはNZ人の「失敗は誰でもする」「大したことじゃない」という価値観を反映していると感じます。
5. 使うときの注意点
便利なフレーズですが、ビジネスやフォーマルな場面では多用しすぎない方が無難です。
特にメールや公式の文書では、「No worries」よりも「You’re welcome」「Not a problem」を使う方が丁寧です。
ただし、日常会話やカジュアルな職場では積極的に使って問題ありません。
6. 今日から使える「No worries」応用例
- レストランで
店員:Here’s your drink.(ドリンクです)
あなた:Thank you!
店員:No worries! - 友人との約束変更
友人:Sorry, can we meet tomorrow instead?(ごめん、明日でもいい?)
あなた:No worries, that works for me.(大丈夫、それでOK) - 職場での依頼
上司:Can you clean the tables after lunch?(ランチ後にテーブル片付けてくれる?)
あなた:Sure, no worries!(もちろん、OKです)
まとめ
「No worries」は単なる「心配ないよ」ではなく、ニュージーランドの人々の優しさやおおらかさを表す魔法の言葉です。
お礼、謝罪、承諾など様々な場面で使えるので、NZで生活するならぜひ自然に口から出てくるようにしてみてください。
きっと会話がスムーズになり、現地の人との距離もぐっと縮まるはずです。
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