ニュージーランドに来てから、いろいろな文化の違いに驚くことが多いのですが、その中でも特に印象的だったのが「パブやお酒を飲む場に普通に子どもがいる」という光景です。
日本では、パブや居酒屋といえば大人だけの空間というイメージが強く、子どもがいるのは珍しいですよね。ですが、ニュージーランドでは全く違いました。
初めて見た「子どもがいるパブ」の光景
ある日、友人とウェリントンのパブに行ったときのこと。
仕事終わりの大人たちがビール片手に会話を楽しんでいる中、小学生くらいの子どもが家族と一緒にテーブルで食事をしていました。しかも1組だけではなく、あちこちの席に子どもたちが座っているんです。
最初は「えっ、いいの!?」とびっくりしました。
日本だと、居酒屋に子どもを連れていくのは珍しく、どちらかといえば避けられる傾向があります。でもNZではそれがごく当たり前。家族全員でパブに行くのは日常の一部のようです。
日本との違い
日本の居酒屋は、仕事終わりの飲み会や友人同士の集まりがメインで、夜遅くまでお酒を楽しむ大人の空間という印象があります。
一方、ニュージーランドのパブは、お酒だけでなく食事の場としても利用されているのが特徴です。
ランチタイムや夕方早い時間帯には、家族連れが食事を楽しむ姿もよく見られます。メニューもお酒のおつまみだけでなく、パスタやバーガー、サラダ、キッズメニューまで揃っているので、ファミリーレストランのような感覚で利用できるのです。
パブに子どもがいられる理由
ニュージーランドのパブでは、ライセンス(酒類提供の許可)によって子どもの同席が可能な時間や条件が決まっています。
例えば、レストランライセンスを持つ店舗では、保護者同伴であれば子どもが入店可能。お昼や夕方の時間帯なら特に制限はなく、普通に食事を楽しめます。
もちろん深夜帯やバーエリアは子ども禁止のこともありますが、日本の「飲み屋=子どもNG」というイメージとはだいぶ違います。
実際の雰囲気
パブの中では、大人はビールやワインを飲みながら談笑し、子どもはジュースやソフトドリンクを片手にポテトやフィッシュ&チップスを食べています。
店員さんも子どもにフレンドリーで、笑顔で話しかけてくれることもしばしば。お店によっては子ども用のハイチェアや塗り絵セットまで用意されていて、「お酒の場=危険な場所」という印象はほとんどありません。
メリットとデメリット
メリット
- 家族みんなで同じ空間を楽しめる
- 子どもも外食や社交の場に慣れる
- 親が子育て中でも気軽に外食できる
デメリット
- お酒を飲む人が多い空間なので、酔った人に遭遇する可能性
- 深夜帯になると雰囲気が大人向けに変わる
個人的には、早い時間帯であれば家族で過ごす場としてもありだなと感じました。ただ、日本の感覚で初めて見るとやっぱり驚きますね。
まとめ
ニュージーランドでは、パブはお酒だけを楽しむ場ではなく、食事や会話を通じて人とつながる「社交場」のような存在です。
そのため、保護者同伴であれば子どもも同席できる文化が根付いています。
最初はびっくりしましたが、実際に体験してみると、家族で過ごす時間を大切にするニュージーランドらしい温かさを感じました。
日本とは違うパブ文化を知ることで、また一つNZ生活の面白さを発見できました。
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