ニュージーランドでのワーキングホリデー生活を始めたばかりのころ、私が最初に驚いたのは「ハエの多さ」でした。
「え、ここって自然がきれいで空気も澄んでるんじゃないの?」
そんな期待を持って渡航した私が、最初の1週間で直面したのは、部屋の中を自由に飛び回る大量のハエたち。しかもこれは家だけじゃなく、職場でも同じようなことが起こったんです。
最初に住んでいた家はハエ天国だった
私がニュージーランドに来て最初に住んだ家は、フラット形式の一軒家タイプの物件でした。見た目は古いけれど、レントも安くて場所も悪くなかったので「とりあえずここでいいか」と軽い気持ちで決めたのですが、住み始めてすぐに後悔しました。
とにかく、ハエが多すぎる。
リビングに座っていると、ふと気づけば2匹、3匹と視界を横切る黒い影。
キッチンにはいつの間にか5匹以上が集まっていて、生ゴミを出しているわけでもないのにハエが集まってくるんです。
朝起きたら枕元をブンブン飛んでいたり、食事中に手で追い払いながらご飯を食べる日々。最初の1週間は本当にストレスでした。
ハエが多いのって普通?NZの虫事情とは
現地の人に聞いてみると、驚いたことにこの「ハエが多い」という状況は珍しいことではないとのこと。
特に夏の時期(12月〜2月頃)は、気温が上がるとハエが一気に増えるそうで、日本のように網戸がある家が少ないため、ドアや窓を開けっぱなしにしているとすぐに侵入されてしまいます。
叩こうとしてもすぐ逃げるし、何度も戻ってくるしで、正直めちゃくちゃ手強い存在でした。
職場でもハエ…?最初の衝撃
実は私が働き始めた職場でも、最初の頃はハエがちらほら飛んでいました。
もちろん飲食店なので、基本的には清潔に保たれているのですが、入り口のドアが常に開いている作りだったことや、裏口のゴミ置き場が近かったことが原因だったようです。
「これで大丈夫なのかな…?」と最初は不安でしたが、スタッフも慣れた様子で電気式のハエ取り機を使ったり、定期的に掃除して対策しているのが印象的でした。
数週間経つと、気温の変化や対策のおかげか、ほとんど見かけなくなったので安心しました。
日本との違いに驚いたポイント
日本だと、室内でハエが1匹でも飛んでいたらすぐに退治しようとしますし、飲食店ならなおさら「清潔さ」が厳しく見られますよね。
でもニュージーランドでは、「自然の一部」という感覚が強いのか、「多少のハエくらい仕方ないよ」という空気があります。
もちろん不衛生な環境を放置していいわけではないですが、完璧を求めない“ゆるさ”や“おおらかさ”を感じた瞬間でもありました。
まとめ:ハエも経験のひとつと思えばOK
ニュージーランドでのワーホリ生活、最初は「ハエ多すぎ!」とイライラしましたが、今ではそれも含めて「海外で暮らす面白さ」なんだなと前向きにとらえられるようになりました。
今はもう別の家に住んでいて、そこではほとんどハエを見かけないので快適に過ごせています。
「ニュージーランドって虫多いの?」と気になる方に向けて言えるのは、家や環境によって全然違うということ。
できれば最初の見学でキッチンや玄関周りをしっかり見て、少しでも「ん?」と感じたら避けたほうが無難かもしれません。
でも…それもまた“海外生活あるある”として、あとで笑い話になるはずです。
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