「“Pardon?”って、なんか上から目線で失礼らしいよ」
日本にいる時、YouTubeやTikTok、英語学習インフルエンサーの投稿でよく目にしていたこのフレーズ。
英語で聞き返すときに「Pardon?」を使うと、“偉そう”とか“距離を取ってる”印象を与えるらしいって、信じ込んでいました。
でも、実際にニュージーランドで働きながら生活してみて、気づいたんです。
ぜんっぜん、そんなことなかった。
むしろ、「Pardon?」は職場でも日常でも自然に使われていて、
聞き返すときにとても便利で相手に不快感を与えにくい優秀なフレーズでした。
今日はその「Pardon=失礼説」に対するリアルな体験と、英語圏で本当に使われている聞き返し表現についてお話しします。
「Pardonは失礼」って、どこから来たの?
これは、YouTubeの英語講師チャンネルや、TikTokの英語Tips動画でたびたび紹介されているものでした。
- 「“Pardon?”は失礼」
- 「What?の方がカジュアルで自然」
- 「Sorry?の方がネイティブっぽい」
こんな表現を何度も見ていた私は、
「Pardonってあまり良い印象じゃないのかも」と思い込んでいたんです。
だから、ニュージーランドに来て、英語で接客の仕事を始めたときも、“Pardon?は避けよう”という意識がどこかにありました。
でも、実際に現地で働いてみたら…
ニュージーランドの首都ウェリントンにある日本食レストランで、英語ネイティブのスタッフと一緒に働く中で、あることに気づきます。
みんな、普通に「Pardon?」使ってるじゃん!
注文を取るときにお客さんの声が聞き取れなかったら:
- 「Pardon?」
- 「Sorry, what was that?」
- 「Pardon me?」
こんなフレーズが飛び交っていました。
何より驚いたのは、ネイティブのスタッフも、店長も、Kiwi(NZ人)のお客さんも、ごく自然にPardonを使っていたこと。
しかも、全く失礼な印象はありません。
逆に「What?」の方が、言い方やトーンによってはぶっきらぼうに聞こえる場面もありました。
Pardonは「聞き返し英語」の中でも超優秀だった
実際に使ってみて感じた「Pardon?」のメリットは以下の通りです:
- 声のトーンを工夫すれば、やわらかく聞こえる
- 「Sorry?」よりも意味が明確
- 「What?」ほどカジュアルすぎず、初対面や接客にも使える
- どの世代にも通じやすい
ニュージーランドでは、接客でも日常会話でも問題なく通じるし、むしろ丁寧に聞き返したいときにぴったりのフレーズとして使われていました。
聞き返す英語は「言葉選び」より「伝え方」が大事
Pardonが失礼かどうかは、言葉そのものではなく、“どう言うか”の方が重要なんだと実感しました。
たとえば、
- 軽く微笑んで「Pardon?」
- トーンを優しくして「Pardon me?」
- 相手に少し体を向けて「Sorry, I didn’t catch that.」
こういった“姿勢”や“声のトーン”の方が、英語圏ではよほど印象に影響するということを肌で感じました。
つまり、「What?」でもぶっきらぼうに言えば失礼になるし、
「Pardon?」でもやわらかく言えばまったく問題なし、ということです。
海外で使われている英語は、SNSとは少し違うこともある
日本でSNSや動画を通じて学ぶ英語情報はとても便利ですが、リアルな会話の空気感やトーン、文化的背景までは伝わらないこともあると感じています。
だからこそ、実際に使ってみて、「あ、これ全然OKじゃん」とわかることが多いんです。
まとめ:Pardonは失礼じゃない。むしろ“優しさ”を伝える一言だった
- 日本では「失礼」「上から目線」と言われることもあるPardon
- でもNZではごく自然に、優しく使われている
- 接客・職場・日常すべての場面で現役のフレーズ
- 聞き返し表現は“内容”より“伝え方”が大事
英語を学ぶとき、情報は大切ですが、「実際にどう使われているか」を知ることも同じくらい大事です。
ぜひ、「Pardon?」を恐れず、やさしいトーンで使ってみてください。
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