ニュージーランドでワーキングホリデーを始めて、もうすぐ4ヶ月。
今、僕はウェリントンのジャパレスで働いています。
いわゆる「日本式」のお店。スピード重視、気配り重視、ミスはできるだけゼロ。
働いていると、まるで日本にいるような感覚になることもあります。
でも、正直に言うと――
僕がワーホリに来た理由の一つは、「海外っぽい働き方」に憧れていたからでした。
「海外で働く=のんびり」そんなイメージを持っていた
日本にいた頃、SNSやYouTubeで見かける“海外生活Vlog”には
どこかのんびりしてて、フラットで、笑顔でゆるい空気があった。
「ミスしても笑って許される」
「休憩はしっかり取れる」
「毎日がちょっと自由で、ちょっと楽しい」
そんな雰囲気に惹かれて、ワーホリを選んだ部分もありました。
でも実際に働いてみると、現実は想像していたよりもシンプルじゃない。
ジャパレスは安心だけど、日本とあまり変わらない働き方
今働いているお店は、日本食レストラン。
スタッフ全員アジア系。
注文も接客も、全部英語だけど、
働き方のスピード感や、仕事の回し方は完全に「日本式」です。
・お皿は秒で下げる
・キッチンとの連携は阿吽の呼吸
・お客さんを待たせないために常に周囲をチェック
気を抜く暇がないし、常に動き回ってる。
「海外だから、ちょっとラクかな?」なんて甘い考えは通用しなかった。
でもそのぶん、しっかりしてるからこそ安心感があるのも事実。
ゆったり働ける職場にも憧れがあるけど…
正直、いまでも「ローカルカフェ」とか「ファームジョブ」とか、
もう少し余裕のある現場で働けたらな…って思うこともあります。
・英語をもっと使えるようになるかもしれない
・フレンドリーな職場で、会話を楽しみながら働けるかもしれない
・「海外っぽい」時間をもっと体験できるかもしれない
だけど、そういう職場を探すのは簡単じゃないし、
もし見つかったとしても、今の職場を辞めるのは正直こわい。
仕事があるって、やっぱりありがたいことだし、
週に何日かでもシフトがあるって、心の安定にもつながってる。
僕の中にある葛藤
今の職場が嫌なわけじゃない。
むしろ、仲間もいい人ばかりだし、規律があるからミスも少ない。
でも、「これが本当に自分の求めてた海外生活なのか?」って考えることもある。
・テキパキ働く日々 → 安定・安心だけどちょっと息苦しい
・ゆったり働く理想 → 英語も使えて、自由だけど不安も大きい
この2つの間で、今もずっと揺れてます。
でもきっと、今の経験も「海外らしさ」のひとつ
もしかしたら、海外っぽい働き方って
「自由にダラダラすること」じゃなくて、
どんな場所でも自分の意思で選んで、自分の力で生きることなのかもしれない。
たとえジャパレスでも、ここはニュージーランド。
接客も会話も英語。文化も人も多国籍。
英語がうまく話せなくても、
誰かに何かを教えてもらわなくても、
「自分で考えて、自分で動く」ってことを、今ここで身につけてるんだと思う。
これからも、ゆるく悩みながら進んでいく
今の仕事を大事にしながら、
もしチャンスがあれば他の働き方にもトライしてみたい。
理想の「ゆったり働く海外生活」は、まだ諦めてない。
でも、焦らず、比べすぎず、
「今の自分ができること」を積み重ねていこうと思っています。
最後にひとこと
これからワーホリに来る人で、
「海外の職場=のんびり楽しい」ってイメージがある人へ。
実際は場所によるし、人によるし、何より「自分次第」です。
もし僕みたいに葛藤してる人がいたら、
「それで普通」って思って大丈夫。
迷いながらでも、ひとつひとつ経験していけば、
きっとその先に“自分だけのワーホリ”が見えてくるはずです。
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